子役時代からの演技センスと、童顔なアイドル的容姿でハリウッドスターの名を欲しいままにしてきたレオナルド・ディカプリオも、眉間に刻まれた深い皺が物語るかのように、いささか旬が過ぎた感が否めませんでした。
しかし、彼のすごいところは、先見の明があるというか、作品選びの才能が抜群なとこです。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 『アビエイター』 『ディパーテッド』
彼が参加した作品は興行成績は別にしても、作品的には成功しているような気がします。
最近はアウトローの役柄が多かったレオ様(←これも死語)が、見事アカデミーにノミネートされたのが、本日紹介する『ブラッド・ダイヤモンド』です。

ブラッド・ダイヤモンドとは、1990年代の内戦が続くアフリカで、武器調達の資金源となったダイヤモンドのことです。この血塗られたダイヤモンドの採掘権を巡っても紛争が絶えず、「紛争ダイヤモンド」とも呼ばれるやっかいな代物なのですが、もちろんそこには需要があるわけでして・・・。
以下簡単なあらすじ、ネタバレあり
ダイヤモンドとは無縁だった漁師のソロモンは、反政府組織に捕われ、ダイヤモンド採掘の労働を強いられます。その時、彼は大粒のピンク・ダイヤモンドを発見するのですが、そのダイヤを巡ってまた多くの血が流されていくことに……。
ダイヤの密輸に携わっていたアーチャー(レオ様)は、ダイヤを奪うべくソロモンに接近。しかし、内戦の激化により、罪もない人たちが殺害されていく悲惨な状況と行動を共にするソロモンに感化され……。
人質にとられたソロモンの息子が少年兵として洗脳されていく様が悲しい・・・重厚な作品。
ラストでは、大手宝石会社が紛争ダイヤモンドに関与していた事実を記者が暴露し、問題提起としてエンドロールを迎えます。
正義の名のもとに罪もない人たちに残虐非道な行いをしているのは戦争当事者ですが、稀少なダイヤを入手するために支援する人がいる現実。内戦が終結したのに、いまだ少年兵がいる実情。
この作品を見た後に、高額なダイヤで着飾るセレブを見ると、胸に積まされます。
嫁や恋人にダイヤをせがまれたら、この映画を見せてあげましょう。

